お洒落は足元から。革靴のお話
今回は外面磨きのカテゴリではありますが内面を反映すると言っても過言ではないお話です。
それは、一流と呼ばれるビジネスマンの方も必ず気遣っている足元についてです。
どちらかというと男性の方向けの靴の話と言えるかもしれませんが、女性の方も是非ご覧頂けたら嬉しいです。
お洒落は足元から、という言葉を聞いた事はあると思いますが、意外とその意味まで深くは考えないですよね。でも、その言葉通り、足元への気遣いはとても大切なことです。
足元を見る、という言葉がありますが、あれは昔、駕籠(かご)かきという人を運ぶ職業の方がお客の靴の疲れ(へたり)具合を見て、ボロボロの靴の人は(歩き疲れているからという意味で)値段を高く取っても払ってくれるので敢えて高い値段を提示していたという由来からだそうです。
また、ビジネスでも、靴が汚れていたり踵が踏まれていたりすると、この人は気配りのできない人だとか気持ちに余裕の無い人だと見られる事があるそうです。
飽くまで例としてですが、やはり足元は大事だという事です。
私は昔からスニーカーが大好きで色々コレクションしていました。
大人になってからも靴好きは変わらず、その対象がスニーカーから革靴に移ったというだけです。
靴に関しては拘る方も多いと思いますし、ある意味ビジネスにおける身だしなみの基本のひとつですので、今回の話は、そんな話知ってるよ!という内容ばかりかもしれません。
しかし、素敵な自分を作るために足元は決して度外視できない重要な部分だと私は思っているので、この話はブログを開設したら必ず書こうと思っていました。
私はスーツを着るようになって間もない頃、まだ足元の大事さの本当の意味を理解しておらず、このブランドなら間違いないだろう程度で、サイズは踵に指一本分入るゆとりを基準に簡単に選ぶ等、今となっては絶対にしないであろう靴の選び方をしていました。
今は、踵に指一本入るサイズでは大きすぎるのはわかっていますし、決してブランド名だけで選ぶようなこともしません。
革靴は履き込むほどに自分の足に馴染んできます。
自分に合った革靴に出逢えたらきっとその靴が愛しくて手放せなくなります。私が靴のお手入れを欠かさないのも靴に愛着があるからです。
人生の相棒ともなる革靴は、自分に合ったものを選ぶ事が重要です。
私の経験してきた中でのポイントをいくつか挙げたいと思いますので、よろしければ参考になさって下さい。
今回は選ぶ際の基本のポイントをご紹介します。
お洒落は足元から。革靴を選ぶ際のポイント
革靴は定期的に手入れをしながら履くことで長く履けます。
因みに、素材は本革という前提でお話させていただきますm(__)m
まず、ソールについては、交換が可能なものを選ぶと良いです。“グッドイヤーウェルテッド製法”等、張り替え可能な製法で作られた靴がおすすめです。革が馴染んだ履き慣れた状態で長く履き続ける事ができます。
形は色々ありますが、まずは、ビジネスにもフォーマルにも役に立つ“黒のストレートチップ”がおすすめです。ストレートチップとはつま先に一文字のキャップが被さった紐靴タイプのものです。内羽根、外羽根とありますが、まずはフォーマルな内羽根から選ぶのがよいと思います。
因みに私が革靴を好きになって一番最初に購入したのは“スコッチグレイン”という日本のメーカーのものです。今でもお世話になるブランドのひとつで、コストパフォーマンスが良く、最初の一足にもおすすめなブランドです。
お洒落は足元から。革靴のサイズについて
サイズ選びはとても大事です。たったワンサイズの違いでも感覚は大分変わってきます。
私はそれこそ革靴を何足も試してきて学んだのですが、まずは自分の足のサイズを知るという事は大切です。
普段、何気なくお決まりのサイズを履いていたとしても、実際には自分の足のサイズと離れていたりします。実際に私がそうでした。
靴には足長と足幅・足囲という概念が存在します。
計測する際は立っている時の体重のかかった状態で計測します。
足長は足指の一番長い部分と踵を結んだ長さになります。
足幅は親指側の付け根部分と小指側の付け根部分(ボールジョイントと言います)の最も広い部分を結んだ長さです。足囲はその部分を一周した長さで、EやEE等で表記されます。
革は横には広がりやすいですが、縦方向には伸びにくいので購入の際は慎重に選ばれた方が良いです。踵を付けて履いた際に、つま先の捨て寸と言われる部分が程よく余るサイズが理想です。靴の中で足指が曲がってしまったり指同士が重なってしまう場合、適正なサイズではないと思われます。つま先部分の革は頑丈なため、伸びる事があまり期待できないからです。
踵の指標は紐をしっかり締めて歩いた際に浮かずにフィットするのが理想です。
フィッティングの際は実際に数分ほど歩き回って確かめていただくと良いと思います。
私は自分に合うサイズ感が分かるまで購入しては手放してを繰り返し、学習する事でやっと自分に合ったサイズが分かるようになりました(ˊᵕˋ😉💦革靴の奥深いところは、履き込んでいくとサイズ感が変わってくるところです。中底は履き込むほどに沈んでいき足に馴染むようになっていくものが多いため、それを加味すると、紐を結んだ時点で羽根がある程度開いているものが望ましいです。最初から羽根が閉じきってしまっていると中底が沈んだ時に紐をそれ以上締められず、甲が緩くなってしまう可能性があります。
お洒落は足元から。革靴のソールについて
靴底は主に革底とラバーソールのものがあります。
革底はおすすめですが、最初はツルツルしているため滑りやすいです。しかし、履き込むほどに革が削れていって滑りにくくなっていきます。革底のデメリットとしては水を吸うため雨の日にはおすすめできないところでしょう。
雨の日用としてラバーソールの靴が一足あると重宝します。
また、革は濡れてしまったらなるべく早めに水を拭き取る事で劣化を防ぐ事ができます。
中には雨用に特化した加工の施された革靴もあります。先程紹介したスコッチグレインのシャインオアレインという商品が有名です。
お洒落は足元から。革靴の扱い方
よく革靴の紐を結んだまま脱ぎ履きする光景を目にしますが、それはNGです。紐靴の場合は履く度にきちんと紐を結び、脱ぐ時には紐を解くようにしましょう。
履く時にも決して踵を潰さないようにシューホーン(靴べら)を使って履きましょう。携帯用のシューホーンがあると便利です。因みに私は常に携帯しています。また、紐を結ぶ際は踵に合わせた状態で結びます。
また、一回履いたら二日休ませる事で革にも負担が掛からず長持ちしますし、衛生上にも良いので三足ほどでローテーションしていただくのが良いです。
私は帰ってきて革靴を脱いだらまずはブラッシングして埃を落とします。埃を落とす際のブラシは毛の柔らかい馬毛ブラシをおすすめします。
そして、脱いで一晩置いてから次の日の朝にシューツリーを入れて形を整えます。少し時間を開けるのは靴の中の湿気を逃がすためです。
シューツリーも何種類かありますが、値段の良いものはパフォーマンスにも優れているものが多いです。シューツリーにも適合モデルやサイズがありますのでご注意下さい。
今回は足元の大切さといたしまして革靴のお話をさせていただきました。革靴は長く付き合える事を考えると、高価な靴も長い目で見れば納得のいくパフォーマンスを発揮してくれるでしょう。その為に大切なのはサイズ選びです。
お読みいただきありがとうございましたm(__)m
次回は革靴のケア用品と靴磨きについて書きたいと思います。
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